すしログ日本料理編 No. 38 宗庵よこ長@嬉野(佐賀県)

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佐賀県嬉野温泉名物の温泉湯どうふ。

こちらは1957年創業の、温泉湯どうふ発祥のお店です。

なんでも、初代が弱アルカリ性の嬉野の温泉水で豆腐を炊いたところ、豆腐がとろ〜りととろけ、汁に豆腐の旨味が滲み出る事に着目して生み出された料理であるそうです。

その独特の調理法によって、「湯どうふ」と聞いて一般的にイメージされるそれとは全く異なる味わいと食感を楽しめるのが、よこ長の温泉湯どうふです。

 

お店はカジュアルな雰囲気で、朝10時からやっているところがありがたい。

湯どうふ以外の麺類の数も豊富なので、地元の方は正に定食屋として使われるようです。

 

湯どうふのメニューとしては【単品】450円、【湯どうふ定食】850円が基本で、他に具材が豪華になった【肉ちり湯どうふ】730円、【魚ちり湯どうふ】850円、【特選湯どうふ定食】1,080円などなど。

【お子様湯どうふセット】630円と言うものもあります。

僕は【湯どうふ定食】を頼み、+70円でご飯を【かしわ飯】に変更しました。

 

なお、こちらの豆腐には嬉野産の大豆のみを使用されており、自社豆腐工場で湯どうふに最適な濃度と固さを維持しておられるそうです。

湯どうふ定食

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小鉢が付くと、妙に豪華に見えます(笑)

豆腐の原料である嬉野産大豆を炊いたものが付いてくるのは面白いです。

 

湯どうふ

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汁を一口すすると、非常に旨くて驚きました。

豆腐(大豆)の味わいが充満しており、汁だけで「おおっ!」と思います。

そして、豆腐を頂くと、食感が非常にトロトロで艶めかしく、口腔に優しい大豆の風味がじんわりと広がります。

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豆腐は雑味が無く、ひたすらに大豆の旨味を感じる事が出来ます。

とろっと食感が変化する事で、尚更感じ易くなっている印象です。

汁の塩気がやや強めで、豆腐を味わうためにはもう少し控えめでも良いように感じましたが、団体客も訪問するお店なので、やや強めな方が一般受けするのかと思います。

何はともあれ、丁寧に作られた豆腐は贅沢な料理だと再認識しました。

 

かしわ飯

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ご飯には優しい塩気にほんのりとした甘み。

反面、かしわ(鶏肉)はじっくりと煮詰め味わい深く。

ご飯が硬めの炊き加減で、ぱらっとしているところが良いです。

また、微塵切りのゴボウも良い仕事です。

 

豆腐料理の面白さを感じさせてくれる、観光地にあって優良なお店だと感じます。

 

店名:宗庵よこ長(そうあんよこちょう)

食べるべき逸品:嬉野産の大豆を用いた自家製豆腐による、温泉湯どうふ。

予算の目安:450円〜

最寄駅:JR佐世保線武雄温泉駅からJRバス嬉野温泉行きで約30分

TEL:0954-42-0563

住所:佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙2190

営業時間:10:00~21:00

定休日:水曜

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