すしログ No. 89 すし久@伊勢(三重県)

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こちらは伊勢神宮の表参道にあり、天保年間(1830〜1844)創業のお店。

現在の建物は明治2年(1872年)の遷宮の折に、神宮の古材を使用して建てられたとのこと。

民間に伊勢神宮の材木が下賜された例は他にないので、極めて貴重な建築と言えます。

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こちらで頂ける名物料理は、伊勢・志摩地方の郷土寿司である「手こね寿司」です。

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「手こね寿司」と言えば、筆者は桃鉄の物件で幼少の頃より頭にインプットされておりましたが、もともと鰹漁に出た漁師が船上で手でこねて作る荒々しい寿司だったようです。

それが何故参道の由緒正しいお店で供されているかはさておき、後学のために頂いてみました。

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こちらの鰹は結構しっかり漬けており、繊維質はねっとり、醤油の味わいをしっかり立たせております。

酢飯はかなり甘めですが、漬けの塩分と中々良いバランスです。

薬味には大葉を使用。

鰹は一部スジが残っており、もっと丁寧に包丁を入れれば美味しいかと思います。

提供スピードがメチャクチャ速い点はお店の魅力です。

総合的に、手こね寿司の妙は、漬け加減と酢飯のバランス、薬味の選択にあるように感じました。

 

店名:すし久(すしきゅう)

予算の目安:1,190円

最寄り駅:五十鈴川駅から1,659m

TEL: 0596-27-0229

住所: 三重県伊勢市宇治中之切町20

営業時間:11:00~20:00 ※火曜・毎月1日・末日11:00~18:00、10月~3月11:00~17:00

定休日:無休

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