すしログ No. 119 瓢正@河原町(京都府)

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こちらは店名に冠する「瓢」の字が示す通り、京都が誇る料亭「瓢亭」の流れを汲む1952年創業の割烹です。

以前、散歩をしている時に偶然見つけたのですが、調べたところ文豪・川端康成の行きつけだったとか。

そして、こちらの名物料理は【小鯛の笹巻き寿司】。

文学好きな鮨ブロガーとしては訪問しなければなりません。

なかなか訪問できずにいましたが、この度お昼に伺うべく調整しました。

お店に入ると、こぢんまりとした情緒溢れるカウンター割烹です。

良い意味で京都らしくない昭和の風情が漂う店内。

歴史を感じさせる古さがありますが、清潔感がありキリッとしております。

 

頂いた料理は勿論、【小鯛の笹巻き寿司】2,800円。

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価格は中々に高額ですが、味わいは流石に上質です。

穏やかな塩と上物の昆布でしっとりと〆ており、舌に触れた時の艶やかな感触が印象的です。

 

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噛みしめると柔らかくほどけてゆき、余韻が残る。

木ノ芽の使い方も上品そのもの。

見た目の美しさも特筆ものですよね。

ころんとした見た目で、美しくも端正で可憐な寿司。

京都らしい意匠の手まり寿司だなあと感じました。

 

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ただ、味わいとしては満足度の高いものでしたが、流石にランチコストパフォーマンスとしてはちょっと…。

舞妓はんのおちょぼ口に合いそうな上品なサイズで、5個ですので。

むしろ、椀の出汁の取り方に妙がありましたので、ここはコースで頂き、〆に【笹巻き寿司】を頂くというのが正解なのだと感じました。

お店のコピーは、「京料理の真髄は板前割烹にあり」。

お昼の【笹巻き寿司】だけでは判断が付かないため、機会を見つけて再訪したいと思います。

なにはともあれ味と粋の分かる方にオススメの一軒です。

 

店名:瓢正(ひょうまさ)

予算の目安:昼2,800円~

最寄駅:河原町駅から210m

住所:京都府京都市中京区西木屋町四条上ル三筋目

営業時間:12:00~14:00、17:30~21:00

定休日:火曜

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