すしログ 〜The Encyclopedia of Sushi〜

全力で鮨の魅力を伝えるブログ!日本料理、郷土料理、和菓子の名店も紹介します。Since 2015

すしログ日本料理編 No. 137 てんぷら下村@蔵前

こちらは天婦羅の名門・山の上に20年も勤められた方のお店です。

同じお店で20年とは非常に長く、鮨の世界で言うと浅草の久いちさんが頭に浮かびました(久兵衛で17年)

お店は御徒町と蔵前の間くらいの三筋にあります。

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お店に入ると外国人旅行者のご夫婦がおられ、流石、外国人に宿泊先として人気な蔵前だなと感じました。

店内の内装は過度なお金を掛けておられませんが、気兼ねなく頂ける穏やかな雰囲気です。

 

こちらのコースは8,000円、10,000円、12,000円、おまかせ15,000円、お昼は4,500円、6,000円と、山の上系列としてはリーズナブルかと思います。

今回は12,000円のコースを頂き【丸十】を追加しましたが、満足度は高かった。

素材によってメリハリのついた揚げ加減で、瑞々しく繊細にほどける繊維質とふんわり上品な衣の調和を楽しめます。

 

ただ、少しだけ意地悪を言うと、「これぞ山の上」と言った優等生的な仕事だと感じる部分が多いので、更に親方らしさを出していかれると、技術に個性を併せ持つ名店となるかと思います。 

個性の出し方を誤り、高級食材を多用する当世流の天麩羅が苦手なので、陰ながら応援しております。

 

頂いたお酒。

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赤星ラガー中瓶750円

男自慢酒造・龍の尾・特別純米1,000円

 

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先付 

 

ツユ

鰹は強すぎないが、スッと走るキレがある。

さりとて柔らかな甘みも付けている。

これは山の上の味にアレンジを加えておられる。

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車海老頭

からり、ふんわりと揚げられた頭。

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車海老 2尾

揚げ加減を変えて2尾出され、面白い!

最初のものは衣がふんわりしつつ、海老は非常に柔らかく、とにかく甘い!

かなり生っぽいのに旨味を活性化しており、これは見事であった。

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タラノメ

ほくほく甘く、香ばしく、ほろ苦い。

衣は極薄。

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蕗の薹

時期的に大きくなっていたが、香り、苦味ともに強めで大人の味。

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しっとりジューシィで、ホロホロな鱚。

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食感はシャクシャクで、香り良く、甘みもたっぷり。

これは美味しい筍の天麩羅。

木ノ芽がふわっと香り引き締める。

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稚鮎

琵琶湖産の活鮎を使用!

肝がとにかく甘く印象的で、香りも良い。

身はホロホロとほどける。

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コシアブラ

山菜の中でも余韻の香ばしさが素敵なコシアブラ。

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蓮根

蓮根らしい食感を残しつつ、同時にとろりと柔らかな食感も楽しませる。

そして、甘みも十分に感じさせてくれる。

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白魚

中心部はとろけるよう。

繊細な食感から滲む爽やかな苦味が心地良い。

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アスパラガス

シャクッと弾けるような食感。

しかし、生生しく障らない点が巧み。

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味わいは甘く、香り高い。

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穴子

ホロホロした食感とねっちりした食感の両方を楽しませてくれる。

何よりも香りが素晴らしい!

江戸前かと思ったが、対馬産との事で驚き。

対馬にありがちな脂過多でもなく、良いモノを選んでおられる。

通年一定サイズのものを入れておられるそう。

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丸十

注文から40分掛かるため、冒頭で頼んでおいた(コース外)。

極厚だが、しっかり火が通っており、とにかくホロホロ。

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低温(160〜170℃か?)でじっくり揚げる事で、甘みの権化と化したサツマイモ。

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ブランデーを数滴垂らして頂くが、相性が抜群。

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かき揚げ丼

他に天茶、定食スタイルから選べる。

まず米が美味しい。

硬めでパラリと炊き上げつつ、甘みも十分。

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かき揚げは具が大変多くて嬉しい。

海老と旬の小柱の風味、食感の二重奏。

サクサクと軽やかでありつつ、もっちり感もあって美味しい。

タレ(丼ツユ)は濃厚だが、量が程良く上品に頂ける。

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甘夏のシャーベット

 

異なる季節に訪問して、進化を見たいと思います。

 

店名:てんぷら 下村(てんぷら しもむら)

予算の目安:お昼4,500円、6,000円、夜8,000円、10,000円、12,000円

最寄駅:新御徒町駅から450m、JR御徒町駅から1,300m

TEL:03-5809-2866

住所:東京都台東区三筋1-11-13

営業時間:12:00~14:00、17:00~21:00(L.O)

定休日:日曜、祝日