すしログ No. 204 すし善@烏丸御池(京都府)

久々に「京都の寿司」を頂きたくなり、宿から程近いこちらに伺ってみました。

こちらはちらし寿司が看板メニューで、お店の外にも掲げられております。

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お店に入るとキリッとした心地良い空気が漂い、年季の入ったカウンターは磨かれております

そして、すぐに供される濃く熱いお茶!

このあたりを見ても、単なる街場の寿司店ではない事が分かります。

訪問前から頂こうと決めていたメニューは【穴子ちらし】1,500円。

夏なので矢張り穴子ですね(晩夏でしたが)。

そして、【鱧箱寿し】もあったので頼みました。

しかし、3個で480円のところ、2個分しか無いとの事。

全然問題無いので、2個でお願いしました。

更に【鱧箱寿し】をアテに一杯飲もうと、【白鹿】700円もオーダー…

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届いた【白鹿】は並々たっぷり。

そして、酒肴に海胆クラゲ。

うん、これは良いね。

この組み合わせはざっくばらんで、実に良い。

昔ながらの酒飲みの気分を味わえるセットです。

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鱧箱寿し

鱧はオボロにしており、鱧の甘みと風味が活かされている。

甘みに酢飯の酸味がとても合う。

そして、噛まされた海苔が優しいアクセントに。

なお、ガリは甘酢仕様で京都らしい。

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穴子ちらし

カメラで写真を撮っているのをご主人に目撃されているので、錦糸卵を一部どかして配膳頂きました(笑) ↓こちらの写真が先に登場した状態

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恐縮至極!

穴子はとろとろ、ふわふわで、柔らかく炊かれている。

酢飯は酢がふわっと立ち、軽やかな甘みを付加されている。

柔らかくも無く、甘みが上品なので、西の酢飯としては繊細な味付け。

そして、最も印象深かったのが、錦糸卵。

甘みが極めて控え目で、食感もあり、個性的。

たっぷり乗せられているが、全く邪魔にならない、素晴らしい錦糸卵だ。

煮ツメはみたらしの蜜の粘度を下げたようなもので、醤油が割と立っている。

穴子、酢飯、錦糸卵、煮ツメの甘みのバランスはバッチリ取れている。

そして、あしらわれた海苔は細かいものの食感があり、風味とともに良い脇役を演じていた。

トータルとして、穴子の野趣が活きるちらしであり、満足致しました。

ちなみに、お会計をしたところ、鱧箱寿し2個分の端数はカットされており、サラッとジャスト2,500円にされていたのは美しい接客だと感じました。

人情を感じさせる良いお店です。

 

店名:すし善(すしぜん)

予算の目安:穴子ちらし1,500円など

最寄駅:烏丸御池駅から280m

TEL:075-221-3848

住所:京都府京都市中京区三条通新町東入ル衣棚町38

営業時間:10:00~20:00

定休日:土曜

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