すしログ No. 74 うを徳@東向島

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こちらは既に4回ほど伺っておりますが、毎回、予想の上を行く料理を楽しませて頂いております。

すしブログながらに恐縮ですが、「料理」というところがポイント。

ご主人の小宮さんは京都の日本料理店で修行されたため、鮨店と言うよりも日本料理に比重を置いたお店だと感じます。

ただ、鮨も工夫されており、最近シャリを改良され魅力を増したので、このたび改めて書こうと思い立った次第です。

 

こちらの料理の品数は極めて多く、季節、時期によって異なるため、個別に言及するのは控えておきます。

しかし、一例として挙げると、こちらで定点的に出てくる【余市の鮟肝】、その場で捌かれる天然モノの【スッポン】や【鰻】、【虎河豚】は白眉です。

 

鮟肝

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季節ごとに旨味が変化し、変化を見届けられるのが面白い。

堂に入った火入れ、味付けです。

 

スッポン

スッポンは毎回違う調理で頂いております。

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四万十川産の椀

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四万十川産の内臓のソテー

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天降川産の唐揚げ

 

皮をパリっと、身を香ばしく関西風に焼き上げており、下手な鰻店を軽く凌ぐ旨さです。

何よりも天然モノなので、脂のキレと香りの強さが違います。

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岡山児島産

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滋賀琵琶湖産 

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島根宍道湖産

 

虎河豚

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インパクトある白子。

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火を入れると甘美な味わいです。 

 

上記、人によっては若干ショッキングな食材が含まれておりますが(笑)、出てくる料理は本当に多く、次の皿を待つ喜びがあります。

3月だとこのような感じです(一例です)。

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琵琶湖産ホンモロコ

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福岡合馬産の焼き筍 

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和歌山勝浦産鰹の藁焼き

 

そして、こちらは果物や野菜も美味しいところが魅力です。

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タダオゴールド

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さくらももいちご

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初恋物語

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日向南瓜

 

そして、直近(5月末)に頂いた握りです。

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星鰈

明石産。

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勝浦産。きっちり藁で炙られております。

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勘八

大原産。

f:id:edomae-sushi:20150622222722j:plain喉黒(アカムツ)

竹岡産。

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赤烏賊

伊豆諸島・式根島産。

f:id:edomae-sushi:20150622222714j:plainメジマグロ中トロ

岩手宮古産。

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小鰭

能登産。

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ネギトロ太巻き

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玉子

こちらの玉子は車海老を使用されております。

 

正直なところ、こちらは鮨がメインのお店だとは個人的には思っておりません。

当初は料理だけ頂ければ良いな…などと、不遜なことを思っておりました(本当に申し訳ありません)。

しかし、最近はこちらの料理を頂き、一連の流れで握りを頂くのが楽しみになってきました。

シャリが変わった(温度、硬さ、サイズにおいて)というのもありますが、料理と合う握りになりつつあるように感じます。

高級食材を破格で頂ける、都内でも稀有なお店であることは間違いありません。

小宮さんの仕入れ力と、食材ならびに調味料に対するこだわり(情熱)は卓越しております。

鮓を意味する「おすもじ」という室町時代に生まれた古い京言葉を店名に冠するだけあり、

唯一無二の世界観を持ったお店だと思います。

その後再訪して、握りへのイメージが相当変わっています!

 

店名:おすもじ処 うを徳

シャリの特徴:改良を重ねておられ、赤酢をやや強めに使用し、硬さのあるシャリ。

予算の目安:15,000円~20,000円

最寄駅:東向島駅から170m

TEL:03-3613-1793

住所:東京都墨田区東向島4-24-26

営業時間:17:30~22:00

定休日:月曜

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