すしログ和菓子編 No. 3 出町ふたば@出町柳(京都府)

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京都で絶大な人気を誇る【豆餅】(豆大福)で有名な和菓子店。

出町柳の商店街にあり、親しみのあるローカルな雰囲気ですが、実は1899年(明治32年)創業の、老舗和菓子店です。

 

嘯月さんの記事の際に言及しましたが、京都の和菓子には特別な御菓子と日常的な御菓子の線引きがなされていたそう。

宮中、公家、茶家に献上する技術を要する御菓子を「上菓子」、日常的に食べる御菓子を「おまん」や「だんご」などと呼ぶそうです。

そして、後者を作るお店を「おまんやさん」、「おもちやさん」と呼ぶ。

今はその線引きが曖昧になっているようですが、「おまんやさん」や「おもちやさん」という響きが似合う、誰しもに愛されているお店こそが、出町ふたばさんかと思います。

 

ただ、こちらには一つ高いハードルがあります。

出町柳という観光地から離れた場所なのに、府内外に名声がとどろいているため、長大な行列が出来てしまうことです。

なんと、休日のお昼は1時間以上並ぶこともあるそう…

僕も一度、土曜日の15時頃に通りがかりましたが、それはもう大変な行列が出来ておりました。

しかし、どうしても頂きたかったため、とある平日の朝、開店の8時半前に伺ってみました。

すると、行列が信じられない程にガラ空き。

数十秒で入手する事が出来、ちょっと驚いてしまいました。

2個購入したので、1個は直ぐに食べ、もう1個は夜に食べてみました。

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こちらの【豆餅】は先ず餅の香りが立ちます。

噛みしめると餅の風味と豆の塩気、餡の甘みが調和する。

餡がさらりとした甘みなので、一体感が大きい。

なるほど…評判になるわけだと納得させられる味わいです。

また、餅と餡に加えて特筆すべきは、豆の硬さ。

豆らしい食感を残しており、個性があります。

この食感は東京に数多ある人気店と比べても珍しいように思います。

 

ところで、購入した内の1個を夜に頂いてみましたが、敢え無く魅力が半減しておりました。

大福というものは、やはり、早めの方が格段に美味しいですね。

上質であればあるほど、作り立てが一番美味しいように思います。

 

店名:出町ふたば

予算の目安:1個175円

最寄駅:出町柳駅から340m

TEL:075-231-1658

住所:京都府京都市上京区出町通今出川上ル青龍町236

営業時間:8:30~17:30

定休日:火曜、第4水曜 (祝日の場合は翌日)

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